ああ、そういえばこのシーン、いのち燃やしてたんだよなあ。
近所のスーパーで、セーラームーンウエハースを買いました。ただのウエハースではありません。なんといっても復刻版プラカード付きのウエハースです。
それは当時、幼かった私が擦り切れるほど見続けたVHSテープの中の、セーラームーンの絵柄だったのです。
セーラームーンの映画
早速ウエハースをかじりながら袋を開けてみると、「劇場版美少女戦士セーラームーンR」のワンシーンをイラストにしたカードが出てきました。
そこにはセレニティとエンディミオンの二人が並んでいます。そしてプラカードの下の方には、「生命(いのち)燃やして!」の一文が小さく添えられていました。
ところで、セーラームーンの映画って見たことありますか?
アニメは見たことあるけど、映画は見たことないという人も、中にはいるのではないでしょうか。この映画が上映されたのは1993年、もう20年以上も前のことですね。
実はこの映画、めちゃくちゃドラマティックで、めちゃくちゃ熱いのです。
物語は、主人公であるうさぎとその仲間たちが、みんなで植物園に遊びに行くシーンからスタートします。
女の子向けのアニメなので楽しい映画なのかと思いきや、それも数分で終わります。なので本編は最後まで、基本的にシリアスです。
さて、この映画にはフィオレという敵が登場します。しかし、やはり劇場版なので、とてつもなく強いです。このフィオレによって、うさぎたちの住む世界は、危機にさらされます。
一人の女の子の物語
そしてラストはフィオレの手によって、うさぎ以外の仲間たちは次々に目の前で囚われ、彼女が苦しむ姿をこれでもかと見せ付けられます。フィオレはセーラームーンに向かって、武器を手放せと言い放ちます。
仲間たちは、懸命にセーラームーンに訴えかけます。世界を救えるのはあなただけよ、戦いなさいセーラームーン、と。
しかし彼女は、武器を降ろします。
やめた。みんなごめんね、あたし戦えない。みんなのこと大事だもん
びっくりしますよね。敵のフィオレもびっくりです。彼女はみんなを守る正義のヒロインなのに、大事な人のために全てを放棄してしまうのです。
そんなセーラームーンの姿に、仲間であるマーズは「いくじなし!」と彼女を叱ります。自分の利害を優先し、友達を救うために、戦うことを放棄したセーラームーン。
果たして本当に、セーラームーンはいくじなしなのでしょうか?
だってセーラームーンは、友達のことが大好きな、ただの女の子なのです。
そして、なんだかんだで巨大な隕石が地球へと降り注ぐことになります。その進行を止めるために、セーラームーンは、まさに生命を燃やして、銀水晶の力を解放します。
この銀水晶を使うと、セーラームーンはめちゃくちゃパワーアップしますが、代わりに命を失ってしまうのです。
そしてラストシーン。力を使い果たして横たわるセーラームーン。仲間たちが見守る中、うさぎは目を覚ましてこう言います。
言ったでしょ。全部あたしが、守ってみせるって
そして、世界の平和は守られたのでした。
純粋な願い
彼女が生き返ったのは、敵のフィオレがセーラームーンに力を与えたからという設定がありますが、これはご都合主義なのでしょうか。
誰も犠牲を出したくないと願い、地球や、そして自分も仲間も守りきったセーラームーン。
それでも私は、この映画のラストシーンは、これでよかったのだと思います。
生命を燃やして、愛する人を守りたい。
それはまっすぐで、純粋で、優しい女の子のお話でした。
実はこの映画、幾原邦彦監督の作品です。TVシリーズ未視聴でも大丈夫です。
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