「なぜ自分の記事は伸びないのだろう?」
ブロガーは必ず、一度はこの悩みに直面するのではないでしょうか。
例えばブログ以外にも、二次創作作家ならイラストが、YouTuberなら動画が伸びない。そんなクリエイターが「自分の創作物をバズらせるにはどうすれば良いのか、そしてなぜバズらないのか」を自分なりに考察してみました。
この記事は私が今まで悩んだ末の考察なので、もしかするとあなたのヒントになるかもしれません。良かったら参考にしてみてくださいね。
なぜあの人は伸びるのか
実は私は、なぜ創作物が伸びるのかについて思い当たる節があります。それは偶然ですが特定の記事がものすごく伸びた経験があるからです。
その答えはズバリ、「流行りのものや時事ネタを取り入れること」です。
「そんなの当たり前だ、何を分かりきったことを!」と思われましたか?
私自身もそう思いますが、しかしこれが一番の近道なのではないかと感じています。
私の経験を話す前に、まずは今週のはてなブログランキングを見てみましょう。
1位から10位までをざっと見てみると、タイトルだけでもそのほとんどが「ビジネスやIT関連、もしくは時事ネタ、もしくは著名ブロガーの記事」であることが分かります。
さらにはてなブロガーのユーザー層について調べてみると、「30代〜40代の男性の関東在住のエンジニア」が大多数だということも分かりますね。
つまりあなたが著名人ではなく、かつはてなブログというプラットフォームで記事を伸ばしたいのなら、「注目度が高いネタか時事ネタを取り扱うことがベスト」だという仮説が立てられます。
バズった実例
それでは、私の実例を紹介します。ちなみに私がこれまで行ってきた活動は主に、
・レビュー記事の投稿(このブログ)
・Pixivで二次創作作品の投稿
などです。他にもいくつか創作物をネットで発表したことはありますが、バズったといえる程度(といっても微々たるものですが)まで伸びたのはこの2点だけです。
それらについて、以下の項目で詳細を説明します。
はてなブログ
このブログを例に出してみます。私が今まで書いた記事の中で一番伸びた記事は、「イリヤの空、UFOの夏」というラノベの感想記事です。
この記事は2018年4月頃に公開しましたが、その後すぐに伸びたわけではありません。アップしておよそ2ヶ月ほど経ったある日、それまでは1日10pvほどしかなかったのに、いきなり1日1000pvを越えました。
しかしこの記事は、はてなブログの週間ランキングに入ったわけでもなく、はてなブックマークに多数登録されたわけでもありません。厳密にはこれをバズったとは定義できないのかもしれませんが、私の中ではありえないほどのバズりでした。
しかし今では、以前までのアクセス数に近くなっています。ではその日、一体何が起こっていたのでしょうか?
その答えは、「公式に動きがあった」というものです。2018年の6月24日、作中にも取り上げられたUFOの日にちなんで、アニメの初BD化が発表されました。この日から徐々に記事のアクセス数は増加し、最終的に6月30日には最高で1500PVを越えました。
つまり世の中で流行っている、もしくは世の中の人に関心があることを取り扱うと、記事の注目度も上がるということです。
恐らくまとめブログ等で記事が上がり、それがTwitterなどで取り沙汰され、それを見た人達がGoogleで検索をし、なんと回り回ってこのブログにまで辿り着いたのでしょう。
Pixiv
ブログよりもさらにバズった例を出します。私は趣味でPixivに二次創作作品をアップしていますが、以前まではイラストを上げても閲覧数が3桁を越えれば良い方で、ブックマークも1桁代のものがほとんどでした。
特定を防ぐために少しぼかしますが、自分が好きになったジャンルのイラストをたまたまアップした際、なんとわずか数日で閲覧数が5桁を越え、ブクマ数は4桁まで行き、一瞬ですがデイリーランキングにも乗りました。
ランキングは上位ではありませんでしたが、この出来事も自分の中ではものすごくバズったと感じました。しかしこちらもブログと同じく、今では伸びは穏やかになり、今では一日に数アクセスあるかどうかというところに落ち着きました。
ではなぜその日に急に伸びたかというと、単純に「その当時リリースされたばかりの作品かつ、Pixiv内でものすごく注目度が高かったから」です。
その後、同じジャンルで絵を上げましたが、以前ほどは伸びませんでした。なぜならリリースから一年以上も経ち、注目度が下がっていたからです。
なぜ自分は伸びないのか
これらのことを踏まえると、創作物が伸びない原因は「自分自身が注目されていない」か「取り扱うコンテンツが注目されていない」のどちらかに該当するのだと思います。
そして私の場合、伸びた事例はどちらも「取り扱ったコンテンツのおかげ」とも言えます。そもそも二次創作やレビューは、どちらもコンテンツありきだからです。
「でも好きなことをして伸びてる人もいるじゃないか!」と思われるかもしれませんが、それはその人自身や、コンテンツ自体に注目度が集まっている状態なのだと思われます。
もしくは注目されている人がそのコンテンツを取り上げたのでしょう。一例を挙げると、PPAPを流行らせたジャスティン・ビーバー氏のようなパターンですね。
少し話は逸れますが、私がYouTuberである東海オンエアというグループが好きです。
そんな彼らがアップした動画の平均再生数は、約100万〜200万回ほどです。つまりどんな動画を上げても、それくらいの人々が注目しているから伸びているということですね。
しかしこれはもちろん、彼らが「つまらない動画を上げていも下駄を履かせて伸びている」と言いたいわけではありません。そんな彼らももちろん数年ほど下積み時代があり、その間に努力して注目度を上げたということです。
しかしネタが流行りもの、もしくは著名人であれば、適当なものアップしていれば良いというわけではありません。やはりある程度は中身も伴っていないと厳しいでしょう。
東海オンエアは毎月、丸一日かけてメンバー全員でネタの企画会議をするそうです。何時間もかけて会議をし、妥協せずに動画を撮り、アップしているからこそ面白いコンテンツを提供し続けられるのだと私は思います。
あと東海オンエアの動画は本当に面白いので、良かったらぜひご覧ください。個人的に最近爆笑したおすすめ動画を貼っておきます。
遊戯王OCGのルールをちょっとでも知っていたらより一層面白く感じます。今軽く見返してみたらゲーム自体がめちゃくちゃなのでやっぱりルールを知らなくても面白いと思います。ということで、そろそろ話を戻します。
個人的に思うのは、面白さに関しては上手か下手かというよりも、アイデアや熱意次第でいくらでも化けるのではないかと考えています。
ちなみに文章の書き方については以前に記事を書いているので、よかったらそれも併せてご覧くださいね。
なぜ悩んでしまうのか
創作をしていて悩む理由は、「せっかく作ったのに予想より見られていない」ということに尽きるのではないかと思います。
もしくはそれに加えて、「伸ばしたいけれど自分は流行りものをネタにしたいわけではない」という葛藤があるからではないでしょうか?
これはブログやPixivに限らず、ネット上において何かを発表している人は必ずぶち当たってしまう壁なのではないかと思います。活動場所がTwitterやInstagramなどでも同じなのではないでしょうか。
誰にも見られず辛いと思うこともあるでしょう。でもそれはアプローチを少し変えるだけで簡単に解消できるかもしれないし、もしくはずっと続けているといつか見られる可能性があるのかもしれません。
「何年経っても伸びないよ!」という人もいるかもしれませんが、私がPixivで伸びたのは初投稿から10年弱ほど経ってからでした。そしてこのブログは、開設から2年経ってようやく検索エンジンに乗り始めました。そしてこれらの期間が長いか短いかは、大した問題ではありません。もちろん苦労自慢や不幸比べをしたいわけでもありません。
つまりそれでも「どうして伸びないの?」と思うのは、私のわがままなのでしょう。伸ばしたいのならそのための努力や工夫をすればいいのに、何もせずただ不平不満を口にするだけでは仕方がありません。
でも同時に、そんなあなたの心が折れてその創作物が二度と日の目を見なくなるのは、とても勿体無いことだとも私は思います。
これからどうすれば良いのか
これらを踏まえて私が言いたいのは、もちろん「あなたに価値がないから何も作るな!」ということでは断じてありません。
むしろ、「伸びないからといってあなたの創作物の価値が下がるわけではない」ということです。
バズることは運でもあり、あるいは策略でもあります。ただ単にそれだけのことで、それ以上でもそれ以下でもありません。反対に、伸びたら価値が上がるわけでもないのです。
そして私の経験として共通しているのは、バズりは即効性はあるが永続性はないということです。しかし継続することでその頻度は増え、常にバズっているように見えるのでしょう。きっと著名人は、楽してあぐらをかいているわけではないのです。
私も伸び悩んで、自分がなぜ文章を書いたり絵を描いたりしているのか分からなくなる時がよくあります。しかしその度に思うのが、「何のためにそれをするのか」ということです。
伸びたからといって、作ったものが変化するわけではありません。伸びたからたくさんの人の目に触れて、その結果作ったものに対して反応がある。母数が大きいというだけのことです。無理をして伸ばすために策を練る必要もないのだと私は思います。
それでも、伸ばしたいから伸びるものを作ってもいいし、反対に好きなように作ってもいい。創作をするスタンスなんて人それぞれなのだから、自由にして良いのです。ただし、ビジネスとなると話が違ってくるかと思います。仕事では求められるものを作る必要があるでしょう。
つまり趣味の創作では、伸びないからといって必要以上に落ち込まなくても良いのです。だからこそ私は、自分に言い聞かせるためにこれを書いているのかもしれません。
私が悩みながらも創作を続けられたのは、自分の気持ちを表現したいからに他ありません。逆に言うと、誰かのためだけに創作していたら私は今もブログやイラストを続けていなかったかもしれません。
私はレビューや二次創作が好きです。それは、元になる作品が好きだからです。でもこれ以上伸ばしたいと言うのなら、その部分を偽らなければならない。だから私には、どうしてもそれができないのです。
私は私のためにこの記事を書いています。しかしやはりネットに公開するからには、出来る限り多くの人に見てもらいたいとも思っています。
そしてあなたが記事を伸ばしたいのなら、道は二つあるのだと思います。
一つは伸びそうなネタを書き続けること。そしてもう一つは好きなことを続けながら、いつか伸びるのを待つことです。
どちらも近道であり、遠回りでもあるのだと思います。そして私は、後者を選んでいるというだけのことです。
時々、このブログでは反応をもらえます。たくさんではないけれど、この世界のどこかに私の思いが届く人は確実に存在しているのです。
私はこれからも、自分のペースで私の創作をし続けるのでしょう。そしてなぜこの記事を書いたのかというと、久々にPixivに上げた作品が爆死して悲しかったからです。
それでもお互い、めげずに続けていきましょう。落ち込んだら休んでも良いのです。またやりたくなったら再開してみましょう。私もそうします。